河本真理先生ご着任



ながらく欠員が続いていた美術史専門の教員や授業でしたが、このたび京都より河本真理先生がご着任になられました。
一昨年度のサントリー学芸賞を受賞なされた俊英なのですが、気さくで大らかでじつに暖かな方です。パリ大学でのご研修のあとは、ずっと京都造形芸術大学比較藝術学研究センター准教授としてご活躍をなさっていたのですが、縁あって私どもの領域・プログラムの仲間となられました。みなさんもこれからいろんなかたちで、河本先生との愉しい想い出ができましょうことを、とても嬉しく思います。


河本真理(こうもと・まり)
東京大学大学院、パリ第一(パンテオン=ソルボンヌ)大学大学院にて美術史を学ぶ。日本学術振興会特別研究員、ルーヴル美術館業務を経て、2006年10月より京都造形芸術大学比較藝術学研究センター准教授。博士(パリ第一大学)。専門は西洋近現代美術史。

【主要著書・論文】
『切断の時代――20世紀におけるコラージュの美学と歴史』(ブリュッケ、2007年、第29回サントリー学芸賞、第24回渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトン ジャパン特別賞)
「クルト・シュヴィッタースのコラージュにおける、書記言語とイメージについての試論」(『美學』第190号、1997年)
« Repentirs de Klee. La fonction autocritique du collage dans les œuvres découpées et re-composées »[クレーの修正――「分割 - 再構成」された作品におけるコラージュの自己批判的機能]Histoire de l' art、第44号、1999年)
L'espace du collage. Le problème de l'unité dans le discontinu[コラージュの空間――不連続なもののなかに見出される統一性の問題](博士論文、パリ第一大学、2005年)


【書評】
讀賣新聞社

【賛】 三浦雅士氏(文芸評論家)

【新聞インタヴュー記事】